家電量販店のテレビコーナーへ行くと
「HDR搭載!高精細!」とか
「倍速!」とか
「IPS液晶」などなど
耳慣れない単語が並んでいますよね。
その上、なんかそういうのが付いてると値段が倍近く違ったり、グレードも全然違うように見えます。
ちなみに液晶と有機ELの違いは前にご案内したとおりです。
今回はそんなテレビの性能でよく聞く専門用語の解説です。
これを見ればアナタもテレビが面白くなること間違いなし!
テレビの専門用語解説!
HDR(High Dynamic Range)
一番よく聞く頻出単語ですね。
家電量販店の並んでいるテレビを見るとそれぞれに画面が明るかったり、色がくっきりしている物がそれぞれあると思います。
ただ、くっきりしすぎていて画面が暗かったり、色は明るいけどなんだか白っぽかったりすることはありませんか?
僕ら人間の目が知覚できる明るさの範囲(これをダイナミックレンジと言います)は10の12乗前後と言われています。
もちろん個人差もありますし、中にはそれが非常に低い病気なんかもありますが大体はその辺りです。
ただ、今までのテレビが表示できる範囲は10の3乗まで。
すると、普段見ている画面より明るさの表現が狭いために何か違和感を覚えます。
この明るさの範囲を引き上げ、10の5乗まで表示できるようになった機能をHDR、ハイダイナミックレンジ合成と呼びます。
これがHDRの正体です。
普段見ている明るさに近づけることにより、より自然で精細な画像をテレビに映し出すことが出来ます。
陰影がはっきりするため、立体感も出てメリハリのある画質になります。
左がSDR画質、右がHDR画質です。違いは一目瞭然ですね。
倍速液晶
液晶テレビ出始めの頃、こんな声がたくさんありました。
- 今までのテレビに比べてなんか映像がブレる・・・
- スポーツとか見てると残像感があるんだけど・・・
ブラウン管やプラズマテレビは単純に動画として画面を映していましたので、液晶より動きに強かったんですね。
ただ、液晶テレビは「1秒間60コマの静止画」という制約があります。
コマとコマとの間の情報も流れてきているのですが、テレビが表示することが出来ず、結果カクカク感のある画像になってしまいます。
これじゃいけない!という事で登場したのが倍速液晶。
この様に、残像感が少なくなりクッキリします。
処理のイメージはこんな感じ。
余談ですが昔ソニーと東芝は4倍速の液晶も出していましたがコストが掛かりすぎるのと4Kの画素数で4倍速は現実的ではないということでいつの間にか消えちゃいました。
結構好きだったんだけどな・・・
VAパネル、IPSパネル
現在パナソニックの上位機種とLGはIPSパネルを使用しています。
他はすべてVAですね。
これはパネルの作りの違いになります。
液晶分子が垂直になったり水平になったり・・・とか色々難しい話はあるんですがものすごい長さになるので今回は割愛。
気になる方は調べてみてくださいね。
単純に言うと
- VAは斜めから見るとの色が変わってしまって見づらくなるが、正面から見ると明るく高精細
- IPSは画面が全体的に暗くなってしまうが、横から見ても映像の質が変わりづらい
と、言うことになります。
斜めから見たりすることもあるリビングのテレビはIPS、自分の部屋で一定位置から見ることが多いテレビはVAと状況に応じて分けていったほうが良さそうです。
まとめ
本日はテレビの代表的な専門用語について解説していきました。
これでテレビ売り場を見に行ってもばっちり比較検討が出来ると思います。