昨年SONYの有機ELの投入を皮切りに、今は多種多様の有機ELテレビが各メーカーからお目見えしています。
有機ELって何?という方は是非ともコチラの記事を参考にしてみて下さい。
で、この有機ELテレビなんですが、皆様の印象としては多分一にも二にも
「高い。」
多分ここだと思います。
ただ実を言うと最近、それこそ液晶テレビとそんなに変わらない値段で買える有機ELのテレビも出ており、そちらが非常に注目を集めています。
今回はそんなお買い求めしやすい有機ELのテレビの紹介と、現行のモデルの各社特徴をお話していきます。
目次
有機ELテレビおさらい。
スポーツや映画などの迫力のある映像にもってこい。
以前もお話した通り、有機ELは自発光(自分が光を放つ)です。
今までの液晶テレビは後ろから光で照らし、それで画面を作っていました。
そうなると暗いシーンでも後ろから照らさないと画面が見えず、夜景のシーン等でも後ろから照らす=夜景が何だか薄ぼんやりとしてしまうといった事が極端な話起こります。
有機ELは自発光なのでそういった際でも光らせる所は自分で光り、逆に暗い部分はそのままです。
液晶テレビより、より人間の目に近い色彩感覚で視聴をすることが出来ます。
メリハリがあり、パネルだけの処理で済むので動きにもすこぶる強いのでスポーツやアクション映画等を見た時の臨場感は全く違います。
薄くて熱を持たない。
薄い上に光等の熱源がないため、熱を持ちません。
夏場でも安心ですし、部屋に置いておいても熱で基盤がやられるという心配はかなり減ります。
液晶テレビに比べて薄くて軽いのでしっかりと耐震マットを使用して取り付けしましょう。
唯一気になる画面焼き付きは・・・?
コレに関しては前回と同じく、何とも言えません。
ただどのメーカーさんもそこの懸念と言うのは抱いているようで、展示で使用している有機ELのテレビを販売した際は無償で取り替えに来たり等のサービスは増えてきました。
どうしても液晶テレビよりは寿命は短くなってしまうようです(およそ6-8年程度)。
しかしながらどんどんと進化、進歩はしているのでそこに期待したい所です。
各メーカー上位有機EL比較
SONY KJ-65A9F
ソニーの現行最上位機種です。
先日発売されたZ9F(液晶テレビの最上位機種)の性能がZ9Dに比べてかなりがっかりする部分も多く、その分コチラの有機ELテレビがかなり凄いです。
今までより更に頭の良いプロセッサー(X1 Ultimate(エックスワン アルティメット))を使用しており、起動から何から全てが高速です。
その他にも画面の各セクションごとの輝度を自在に操る「ピクセル コントラスト ブースター」なるものも搭載。
全部明るい、全部暗いではなく、その場所場所に最適な明るさと暗さを提供してくれます。
ピーク輝度もほとんど液晶と変わらなくなってきており、まさに最高の一品です。
パナソニック TH-65FZ1000
パナソニックの最上位機種です。
実を言うとパナソニックはソニーと東芝には無い「プラズマ時代からの自発光パネルの開発、ノウハウ」という大きなアドバンテージがあります。
HDRの精度はやはり随一で、とてもクッキリ感の強い物になっています。
HDRってなんやねーんという方はコチラ。
見れば全然違います。
国内の有機ELメーカーの中では一番正統派な進化を遂げてきた印象です。
東芝 65X920
東芝の有機ELです。
先日の記事で4Kチップが無いとという話をしましたが、現在は出荷分含め全て同梱されています。安心。
やはり国内有機ELでは唯一の4KBS/CS対応チューナー内蔵という所が面白いですよね。
その他にもかなり自由度の高い2画面機能や地上波全チャンネルを24時間365日録画しておける「タイムシフトマシン」等、オンリーワンの機能が満載。
昔から皆の要望に応えたテレビという印象が強いです。
画面は3社の中で一番抑えめ。
人肌の色などはあまり強調されないため、コチラのほうが見やすいという方もいらっしゃいます。
ホントに有機EL??な安さのテレビ。
LG OLED55B8PJA
20万切って有機ELです。
以前からお話している通り、大画面の有機ELパネルというのはLGしか作れません。
自社で製造の殆どをまかなえるからこその企業努力による価格という意味合いが大きいようです。
画面は若干暗めなものの、やはりそこは有機EL。暗い中にもくっきりした色合いです。
壁掛けにするとこんな様にインテリアとしても使えますし、有機ELというものを試してみるのには丁度いい商品だと思います。
まとめ
今日は有機ELのテレビに関してかなり詳細にまとめてみました。
これからの時代、間違いなく主流となって台頭してくる分野です。
みなさんも是非その美しさを体感してみて下さい。