と言うわけで見切り発車で新コーナーが始まりました。
先日読者の方からのお問い合わせで
「自分はソニーが好きなんですけど、たろっさはどこのメーカーが好きとかありますか?」
という趣旨の問い合わせをいただきました。
特にひいきにしているメーカーは無いですが、周りを見渡すとソニーとパナソニックが多いかな・・・?
特に理由は無いんですけどね。
で、その他にも各メーカーごとの特長とか特色とかあったら教えてくださいという声が結構多く寄せられました。
と言うわけで主要メーカーの特徴とか考え方とかをそれぞれお話していこうと思います。
第一回目は三菱電機です。
目次
三菱電機とは
概要
成り立ちや変遷なんかはここで読むよりWikipediaに詳しく記載されているので割愛。
簡単に言うと
- 家電だけじゃなく重工や自動車、人工衛星なんかも作ってる
- 国内電機メーカーとして第二位の売上高(一位は日立製作所)
- 防衛とか国家機密レベルのものも作ってる
と言ったところです。
あんまり家電には関係が無いような気がしますが、それもそのはず。
何とこのメーカー、電話機や洗濯機等の不採算事業を次々とたたみ、自分達の得意分野で勝負する事業の選択に大成功を収めているんです。
あれ?じゃあ三菱の商品って家電だとダメなの?
そんなことはありません。次項。
家電分野における三菱電機の功績
これは色んな物があります。
- ビデオデッキ、ブラウン管をはじめ映像分野で「日本のものづくり」の担い手をしてきた
- 冷蔵庫では世界初のコンプレッサー式冷蔵庫を商品化
- 携帯電話ではアンテナ内蔵型やストレート型等の当時は珍しいオンリーワンモデルを中心に作成していた
等など、あげれば枚挙に暇がありません。
どれも正に時代を切り拓いてきたパイオニア的存在であると思います。
三菱電機の家電のすごいところ
誰にでも使えるをコンセプトにしたモデルが多い!
最近の家電を見ると多くのメーカーが上位機種になればなるほど高機能、多機能化を謳っています。
ただ、三菱電機の場合そこが少し違い「SMART QUALITY あしたを、暮らしやすく」のキャッチコピーのとおり、使いやすさ、分かりやすさに重点を置いた商品が多いです。
例えばテレビの「三菱REAL」ですが、このメーカーは現在オンリーワンの機能として
- 首振り機能(リモコンでオートターン)
- ブルーレイ一体型
等が目立ちます。
それ以外にも前面スピーカーにこだわっていますし、12月から始まる4KBS放送にもチューナー内蔵モデルを出します。
つまり、AV家電に疎い方でも「ブルーレイレコーダーと4KBSチューナーの接続の必要が無い!」
と言うことになります。
コンセントとアンテナケーブルをつなぐだけと言う超単純構造ですね。
この様に「使い手の負担を軽減すると言うことを念頭においている」というコンセプトの商品が多いです。
見えないところにもお金をかけている
実を言うと他のメーカーに比べて目に見える名前のついた機能というのは前述のとおり、少なめです。
機能の説明とかが少なめですね。
そうすると他メーカーの名前のついた凄そうな機能に目が行きがちです。
実際に販売員の中には三菱のセールスポイントが分からず、他の安易な機能の説明のしやすい商品を販売しているスタッフが見受けられることもあります。
ただ、さっきのHPをよーく見てみてください。
冷蔵庫の選び方から食品をどこに入れればいいか等、三菱の冷蔵庫じゃなくて冷蔵庫の基本を自社の紹介ページでやっているんです。
こんな事やってるのは三菱だけです。
これに関してメーカーの営業に話を聞いたところ
「ウチの商品を買う買わないはとりあえず置いておいて、多くの人に正しい冷蔵庫の使い方を知ってほしい。その上でウチを選んでくれたら嬉しいけどそれは後で良い」
割と目からウロコが落ちました。
当然国内製造ですし、仕様書を見ても他のメーカーだったら特長として名前を付けそうな場所も「わざわざ名前付けるほどじゃなくない?」と言わんばかりのフルコース。
家電量販店に行ったら三菱の冷蔵庫を見てみてください。
物凄いしっかりしてます。
こういう「使用者目線のものづくり」をこだわって実践しているメーカーだなとつくづく感じます。
まとめ
今回は三菱電機についてまとめてみました。
ものづくりに対する根本の考え方がしっかりしており、安心して背中を預けられる家電を作っているメーカーであると思います。
イマイチ二流感を感じているアナタにこそ読んで頂きたいです。