今回は家電を安く買うというより、商品の適正価値を見極めるためのお話になります。
どこの電気屋さんにも、レジの前や通路にある処分ワゴン。
こんなのですね。よくスマホ片手に価格を見比べながらサーチしてる方がいらっしゃいます。
ただ、このワゴンに入っている商品、本当に安いかどうかと言う所は実を言うとスマホや価格ドットコムだけでは調べ切るのはなかなか難しいです。
今回はそんなワゴン商品をお得に購入&買ってもおいしくないものの見分け方をご紹介します。
目次
価格ドットコムの最安値は全くあてにならない!
この通りです。
はい、これだけだと訳が分からないと思いますので、順序よく説明していきたいと思います。
以前もお話した通り、価格ドットコムは「安い順」に並んでいます。
昨今の消費者の3割はとにかく安いところから買いたいとネットで買います。
そうなると当然
安い所から売れる→安い所の在庫が無くなる→メーカー生産完了品で在庫が取れない→2番手が最安になる→・・・
これを繰り返しています。
良品だった場合、現行だった時は100位圏外だった価格が気付けば最安値になっていると言うことも珍しくありません。
結果、現行品より前の型遅れの商品なのに、現行品より高くなっていると言うことがネットの価格では頻繁に起こりますので
処分品だ!ネットの最安値より50%も安い!
と言った場合でも
- 現行品よりその価格が高くないか?
- ネットの最安値は売れ残ってる価格ではないのか?直近3ヶ月程度のグラフを調べたか?
- そもそもその商品の価値に見合った金額なのか?
等と言う事を吟味していく必要があります。
極端ですが、一例を挙げますと
現在、価格ドットコムでは600円少々ですね。
>Apple純正 iPad Dock(アイパッド ドック)MC940ZM/A iPad2 iPad3rd 宅配便配送商品 価格:680円 |
楽天の価格です。
ただこの商品、実際店頭行くと100円とかでワゴンに入ってたりすることが少なくありません。
え、それじゃその売れ残ったの買って転売すれば儲かるじゃん!
そこはそんなに甘くないんですね・・・
これ、端子の部分が何とiPad2まで採用されていた「30pinコネクタ」なんです。
現在使われているのは勿論、「Lightningコネクタ」になります。
左側が馴染み深いLightning、右側が30Pinです。
これ、もう10年以上も前の規格なのでそんな前のiPadを異常無く使ってる方は物凄く珍しいです。
よって需要がほとんどありません。
変換コネクタを噛ませれば使えないこともありませんが、だったら普通にLightningのドックで良いです。むしろそっちの方が安上がりです。
つまり、100円で買っても意味が無い商品と言う事になってしまうんですね。
お店は売れなかった商品=そのまま不良在庫になり、ゴミとして捨てるだけになってしまいますので、
仕入れた物をそのまま捨てなければいけない+処分代も必要という観点から、10円でも売れないよりはずっとマシという考えを持っています。
一般には滅茶苦茶に見える価格付けですが、実はかなり理のある価格なんですね。
※尚、中には未だに需要があるにも関わらず、捨て値で置いてある物もあります。そういった物は遠慮なく持っていきましょう。
ワゴンに乗っててもおいしくないもの
生産完了になった特定の商品専用のオプション
例えば○○タブレットの専用保護フィルムやケース等です。
その商品がヒットしたのかどうかも大事な所ではありますが、基本的に使い道がありません。
買っても旨味は少ないんじゃないかな・・・?
後継機種が出ており、値段が余り変わらない商品
イヤホンやカメラ、ムービー等のバッテリーがこれにあたります。
イヤホン等のほとんど後継と差が無いのに半額ならお買い得ですが、1割安い程度なら現行で良いと判断する方がほとんどです。
バッテリー等は多少型番が違えど、全く同じ価格で後継が出ていたり、同じ価格で更に持ちが良くなっていたりする事もあります。
この辺りもしっかりリサーチしないといけませんね。
まとめ
今回はワゴンに乗っている商品を例に挙げてみましたが、処分になっている商品ほとんどの物に言えることです。
処分だから安い、では無く、商品の価値を考えながら価格の推移を見ていくとまた違った面白さがあるかと思います。