今日接客をしているとお客さんから
「自分のBluetoothのヘッドセットでテレビの音を聞きたいんだけど何とか出来ない?」
と聞かれました。
こんな風にテレビのイヤホン端子に挿してBluetooth接続できるレシーバーも無いことにはないんですが、お客さんには
「まず満足いくか難しいので赤外線の方が良いんじゃない?」
と提案し
こちらを購入してもらいました。
これであればほとんど問題なく使用できるという事でご案内。
さて、それでは何故Bluetoothはテレビ使用には向かず、ワイヤレス赤外線の方が向いているのでしょうか。
今回はそちらに迫りたいと思います。
Bluetooth
遅延が気になる
これが最大のデメリットになります。
Bluetoothで音を電波にして飛ばす場合、音源を電波で飛ばせる形式に変換、圧縮して飛ばしています。
これをコーデックと言いますが、Bluetoothで使われている主な形式は4つ。
SBC、AAC、apt-X、LDACとなります。
SBC<AAC<apt-X<LDACの順に高音質、低遅延となり、視聴のラグも減ります。
apt-xにはLLという遅延の少ないタイプとHDというハイレゾ音源に対応しているものも亜種として存在していますが、そのへんの話は長くなりますのでまた今度。
そしてここがいちばん大事なんですが、SBCの場合は最大で0.5秒強、音が遅延します。
冒頭で紹介したトランスミッターはapt-xに対応しています・・・が、apt-x対応のヘッドセットとなるとかなり値が張ります。
今回質問してきたお客さんは1,500円位で購入した片耳タイプのヘッドセットです。
当然apt-xには対応していません。SBCのみです。
そうなると音ズレが間違いなく気になるレベルになってしまうため、Bluetoothでテレビと接続するのは難しいんです。
再接続されたりされなかったり
これも結構大きな問題です。
トランスミッターなど、元々無い所に無理やり機能を乗せたりすると結構起こる話です。
切れる度に自動接続してくれる物であってもいちいち切れるのはストレスですし、それも上手くいかないとなるとやっぱりストレスです。
それくらいなら安定した接続の出来る方式を選んだ方が良さそうですね。
ワイヤレス赤外線
遅延は気にならない
コチラの場合は電波にするための変換等はしていません。
ワイヤレスのマイク等も発声してからのラグは感じませんよね?
赤外線はほぼタイムラグ無しに音を伝えることが出来ます。
接続が簡単
トランスミッター側をテレビのイヤホン端子に挿してコンセントを入れるだけです。
Bluetoothの様にペアリング等をして上げる必要は一切ありません。
なので安定した接続が可能です。
持ち運びはほぼ無理
トランスミッター側に電源供給が必要になります。
電源持ち歩けば出来なくは無いですが現実的ではありません。
持ち運びを考える場合はBluetoothになります。
まとめ
今回はBluetoothとワイヤレス赤外線についてまとめました。
それぞれにメリット・デメリットが存在します。自分の状況に応じて換えていきましょう。