この時期、どんな様式のお家でも暖房器具を使用されているかと思います。
以前コチラの記事で「空気中に溶け込むことの出来る水蒸気の量は決まっている」というお話をしました。
部屋が暖まってくると溶け込むことの出来る水蒸気の量が増え、部屋の空気に対する水分の割合が減り、湿度が下がります。
人によって差異はあれど、部屋の湿度はおよそ40-55%程度が過ごしやすいとされていますが暖房を使用しているとコレより下がることなんてザラです。
30%以下になることもあり、肌荒れや喉の痛みなんかの原因に繋がります。
中には乾燥しすぎて体調を崩して病院に運ばれたりなんて言うことも。
そこで登場するのが加湿器ですね。
空気清浄機のオマケで付いている物が最近は多いです。
これとか
こんなのとか
ただどうしてもオマケでメインは空気清浄です。
寝室に置いたり等の場合はやはり加湿器が大事ですね。
そこで今回は加湿器の違いを見ながらオススメの加湿器をご案内していこうと思います。
この項でのご紹介は「超音波式」と「気化式」です。
「スチーム式」と「ハイブリッド式」に関してはコチラ。
加湿器の違い
超音波式
水に超音波を当てることによって細かい霧状にして放出する方式です。
ファンが付いていないので音も静か、加熱しないので子供が触っても大丈夫、単純な作りなので価格も安いと加湿器の入門機の様な位置づけです。
ただ、水に特に何か加工をしているわけではないため、水道水に含まれるカルキやミネラル成分をそのまま放出してしまっている物がほとんどです。
なので長期間使用していると壁紙がカルキによって白くなったり、床にミネラルがこびり付いたりしてしまいます。
小まめにちょこちょこ位置を変えてあげるほうが良いです。
また霧吹きで水を出しているのと原理的には変わらないため、広範囲を加湿するのは苦手です。
加湿器の周りは床に水滴がつくぐらいしっとりしているのに3メートル離れると乾いてる・・・みたいな事もザラです。
スポット的な物だと割り切れば悪いものではないですね。安いし。
気化式
水を吸って濡れているフィルターにファンで風を送り、その風を放出する方式です。
言うなれば「干してあるバスタオルをうちわで扇ぐ」イメージです。
ヒーターも使わず、使用する電気部品はファンのみなので群を抜いて電気代が安いです。
小さい扇風機みたいな感じですからね。それしかかかりません。
フィルターにカルキやミネラル成分は残るため、超音波式よりは衛生面の心配も少ないです。
ただ、原理も単純なだけに欠点もあります。
ファンを回してという性格上、どうしても騒音は他の方式に比べてします。
扇風機回ってるなーという感じの音がします。寝室に置いたりすると気になる人は気になるレベルです。
更にざっくり言ってしまうと「湿った風を放出している」だけなのでどうしても部屋の温度が下がります。
温度が下がる=空気中に溶け込める水分の量が減るという事になりますから、湿度50%辺りからは顕著に効きが悪くなります。
リビング等、暖房機器があってある程度騒音の気にならない部屋のど真ん中に置いてあげるのがベターな使い方ですね。
次回は「スチーム式」と「ハイブリッド式」を見ていきます。
※2020/1追記
最近は超音波式、気化式の加湿器が
など、技術の進歩に合わせて進化してきています。
特に超音波式はかなりバリエーションが増えているため、さまざまなお部屋のインテリアに合わせることが可能です。
木目調がおしゃれなこんなものとか
注水が楽でおしゃれなこんなモデルとか
非常にバリエーションが豊富で選択肢が広くなっていますのでぜひともお気に入りの加湿器を探してみてくださいね。