実は数年前に(といってもその道のマニアの方じゃないと知らない規模でしかありませんでしたが)有機ELテレビは一瞬脚光を浴びました。
しかしながら日本での認知率はとても低く、また大型化と安価大量生産が難しい事からソニー、パナソニックと相次いで撤退を発表。
このまま終わるかに見えた有機ELテレビですが、最近LG電子が世界各国に投入し、話題を集めています。
こちらですね。
数年前の状況と比べ低価格になって来たこと、更には大型化も可能になった所からどんどんとシェアを拡大しています。
特に価格に関してはコチラなんかは55インチで20万円切ってますね。
手の届く価格になってきた所もあり、お店でも問い合わせが非常に増えてきています。
今回はそんな有機ELテレビがLEDバックライト液晶と比べて何が違うのか?
今買った方がいいの?どうなの?
そんな疑問を紐解いていきます。
スポンサードリンク
有機ELのメリット
黒が綺麗!
東芝 有機ELテレビのX910シリーズのイメージ画像です。夜景のグラデーションが綺麗ですね。
従来のLEDバックライト液晶は後ろから液晶面を照らし、画面を表示していました。
つまり、暗いシーン、黒のシーンでも後ろから照らしていたのです。
部分部分によってLEDバックライト一つ一つの明るさは制御されるにしても
お月様だけの夜空の映像とか
路地裏の電灯だけのシーンとか
そういった場合、不自然にその周りから光が漏れ出していたりしました。(ハロって言ったりしますがそれはまた別の機会に・・・)
それが有機ELの場合はそれ自体が発光するため、裏からの照明が必要ありません。
上の画像の夜景やイルミネーションの部分ですが、照らしていないので当然光が漏れ出したりしておらず、精細な黒を表示しています。
明るい室内であっても極端に見づらくなったりする事も少ないです。
バックライトが必要無いため、パネル自体がとても薄いという事も大きなポイントです。
応答速度が速い!
ゲームモードの説明ですが、イメージ的にはこんな感じです。
従来の液晶テレビの場合、液晶パネル部分とバックライト部分が同期を取って映像が表示されるため、少ないとは言えどタイムラグがありました。
有機ELの場合パネルだけで情報が完結しますので、応答速度が明らかに速いです。
ゲーマーの方には非常に嬉しい要素であるかと思いますね。
今夜勝ちたいアナタにオススメです。
デメリット
価格が高い
最近はLGのベーシックモデルなどは安くなってきてはいますが、中堅クラス、上位クラス、国内発売予定機種の価格に関してはまだまだ高い印象です。
60インチだと20万円出せば高機能モデルが買える昨今、中々差別化は難しいかもしれません。
焼き付きが心配
有機ELの切っては切れない問題です。
最近だとサムスンのGalaxyやAppleのアップルウォッチなどで報告されてます。
長時間同じ画面を出し続けたりしないようにする事や小まめにスクリーンセーバーを動かしてあげる事等、細かい配慮が必要になります。
結局今買いなの?
4Kテレビの時は大して値段も変わらないし、別に買いたかったら買えば良いんじゃないのと言いましたが、今回に関してははっきり言います。
間違いなく時期尚早です。
新しい物が欲しい!お金余ってる!なんて方は別ですが、同じ値段でもう一回り大きい4Kテレビで良いなこれーと言うのが感想です。
実際店頭デモと地上波の落差が通常の4KLED液晶より酷いです。
現状店頭にあるのがどこの量販店でもLGしかありませんので致し方ないのかもしれませんが・・・
3月末に発売の東芝のモデル、年内発売予定のソニー、パナソニックの物を見比べてみてからでも良いと思います。
ソニーに至ってはフラッグシップのZ9Dの方が綺麗とまで言われてま・・・
まずは実際に自分の目で見て確認してから、見極めるようにしましょう。
※最新記事で詳しく解説しています。