「東芝はテレビ撤退するんでしょ?」
「シャープは家電辞めるんでしょ?」
最近家電を販売しているとよく耳にします。上記2社に限らず
「どっから聞いてきたの!?」
みたいな事をたまに話すお客さんも居ます。
今回はTV業界の主である
ソニー、パナソニック、東芝、シャープの4社に絞り
各メーカーの営業や、お偉いさん達から聞いた話をちょっとまとめて行こうかと思います。
具体的な数字やなんかは端折って書きます。
テレビ業界は今持ち直しつつある所
皆さんも記憶にあると思いますが、2009年~2010年にかけて、地デジ特需と言うものが起こりました。
その時期家電量販店に勤めていた方は、口を揃えて
「あんな忙しいのはもうこれから先無いだろう」
と言います。
接客待ちがテレビコーナーで50件位発生したり、テレビの配送契約に2時間お待たせしたり・・・
ただ、それも2011年の3/31、エコポイントの終了を皮切りに激減します。
売れる予定「だった」テレビの向こう3~4年程度の需要をその1年で全て食いつぶしたのです。
そうなると、当然
テレビを作ったけれど、全然売れない・・・
売れないから赤字だけど卸そう・・・
これがここ数年のテレビ業界の不振の全てです。
逆に言うと、想定通りと言っても過言ではありません。
これですね。
ただ、その頃(2009~2010年頃)に買ったテレビが大体7~8年前になります。
液晶テレビ、プラズマテレビの平均的な寿命は7~9年程度ですから、それを考えると
2017年は買い替えサイクル元年
という見方が非常に大きいです。
希望的観測も含まれては居ますが、大方の予想はこういった所です。
各メーカーの動向
ソニー
- 現在、PS事業と並んでテレビ事業は好調
- 大手テレビメーカーの中でもシェア率トップ、稼ぎ頭
- 「Z9Dシリーズ」等のフラッグシップモデルを見る限り、まだまだ元気
パナソニック
- ハイレゾ対応高付加価値モデル「DX850シリーズ」が大当たりし、業績復活
- 2020年の東京オリンピックスポンサーを活かし、「オリンピックに向けて」のアピールが高効果
- ボトムの低価格帯の4Kテレビも好調
シャープ
- 鴻海に吸収され、一時期まずいと言われたが、現在は傘下で業績持ち直しつつある
- 有機ELテレビの開発等、海外との業務提携があるからこそ出来る国内メーカーとの差別化
- 明るい液晶、お求めやすい価格で根強い人気
東芝
- ゲームに対する応答速度はやはり随一
- しかしながら、ゲーマー人口の減少から、支持率低下
- タイムシフトマシン等、独自の強みがある
まとめ
正直な所、これから先がどうなっていくのかは各メーカーの首脳陣でさえわからない部分が多々あると思います。
しかしながら、上記4メーカーの主要な事業の一つにやはりテレビ事業がありますし、そう簡単に終わるとは思えないんですよね。
そういった事も踏まえながら、今後のテレビ選びをして頂ければ幸いです。
※どのメーカーも「仮に撤退しても、保証期間中は全力で保証します!」と口を揃えていますので、そこは心配しなくても良さそうですね。